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たしかに「お金じゃない」もわかります

ネークルでは、「1000万円プレイヤーを2000人創出する」という目標を掲げています。

それは、まずは家族経営や会社経営でもいいので、一組織の売上を1000万円にすることを意味しています。

そんな目標を生産者さんに語ると、「お金が目的で農業をしているわけじゃない」という指摘を受けることがあります。

そう言われると、自給自足を理想としている方もいれば、スローライフとして退職後の営みとしている方もいるので、「確かに。おっしゃる通りです。」と返すしかありません。

ですが、農業として収入を得ている方であれば、一度は真剣に考えてみるに値する目標設定だと考えます。

自然栽培や有機栽培、無農薬栽培に取り組まれる方の多くが、新規参入してきた方です。

クリアしなくてはいけないたくさんのハードルがある栽培法を選択しているのですから、それ相応の何かしらの課題や問題意識を持っているものと思います。

また、それを達成するだけでなく、継続的に提供するためには、その想いと並行して収益も維持し続けることが大切だと感じていると思います。

経費も初期投資も、当然生活費もかかりますので、”必要な金額”というのはあると思います。

そういった必要なお金を理解する一方で、売上を目標にすると「高く売らなくてはいけない」という意識に結びつき、嫌悪することもあるかと思います。

自分の経営を考えたら高く売りたい、でもお客様のことを考えたら高くできない。

その葛藤に直面している生産者さんが多くいます。

その葛藤を解消する方法は無数にある、そう考えます。

毎年不安定な天候の中で、資金の不安を抱えながら営農をすることは、ご自身の健康を害しかねません。天候不順を挽回するためや機械をできない代わりに、作業量を増やしたり、休憩や睡眠の時間を削って無理をしてしまったりと、その事例は山ほどあります。

天候の不順は、我々にはどうしようもできないことですが、心の安定や作業環境の改善は、工夫や協力者や知識スキルでなんとかできるものがあります。

作物が高いと買えないお客様がいる一方で、高くても必要なものは買うお客様もいます。

一見相反するニーズの両者に見えますが、一農家のお客様としてそれぞれニーズを満たし、それぞれの適正な価格で買ってもらう方法はいくらでもあります。

その第3案のともいうべきアイデアを絞り出すためにも、営農に必要な資金計画を持ち、直視して現実的なステップを見つける、これが大切です。

1000万円というのは、一つの目安で、心の健康を維持しながら、継続的に農業を続けるための一つの目標であり、想いに沿った農業をやるための『手段』だと思います。

「お金だけじゃない」にするために、ネークルは生産者のためのノウハウや協力支援をしていく会社にしていきたいと考えます。

この記事を書いたのは

Writer
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代表取締役
井形 誠
2007年ころから、「あらゆる生き物と共存する農業の仕組みを作る」と自分の方針を固め、自然栽培の農業研修を受け、自然栽培食品店の責任者をし、自然栽培の果樹園を拓きました。 農業に転職する時、「販売の得意な農家になれば、後発農家も優位に立てる」と考えてマーケティングを勉強し、それを活かして「やればやるほどに自然が豊かになる農業」に取り組んでいます。 『薬に代わる食』『人と地球の健康を改善する』『いのちを大切にする文化を育てる』そんなテーマに共感できる方々を前進していきたいと考えています。

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