Q、自然栽培作物の価格が高いのはなぜ?
10月から毎月第2、第4金土曜日で、開催している
「いにしえ天童ミニマルシェ」(弊社単独だけどマルシェ!)
で多くのお客様にご来場いただき、お話しする機会をいただけるようになりました。
元々は商品開発の試作や一次加工のために集めた食材があったことと、
その仕入れができるようになったこと、
そして試作するパンを販売してお客様の声を聞いて改善していこうということで、
駐車場にテントを出して臨時販売を始めました。
お陰様で繰り返しお越しいただけるお客様も増え、近所の方には、徐々に認識してもらっていると実感しています。ありがとうございます。
そこでお話をしていると多く聞かれるのは、山形に有機や自然栽培などの食材を買えるところがほとんどなく、通販で買うことが多かったので、天童にできたことが嬉しいというお声です。
まだごくわずかなニーズだと思いますが、その受け皿に慣れているのであれば、大変嬉しく思います。
そして、普段はスーパーでお買い物をされているお客様には、「高いね〜」と言われることもあります。
確かに、「スーパーと比べれば」高いと私も思います。
それを私の理解の範囲でご説明すると、
1、生産者と流通量が少ないことで、輸送にかかるコストが割高になる。
2、有機・自然栽培の販売店などの少なさから、高コストな多品目栽培が多くなってしまっている。
3、ニッチな栽培方法による機械化の遅れ。
4、栽培方法が発展途上のため、低い収穫量になりやすい。
5、安定した生産量の確保が難しいことから、大口仕入れ先がなかなか現れない。
などがあります。
そして「スーパーならでは」なのが、
6、生鮮品の安さで集客し、それら以外の商品で収益を得る、という戦略のため「野菜が安い」が当然になっているため。
だと思います。
そこで作られた「相場感」が生産者たちを苦しめているかもしれません。
毎日食べるものですから安いことも重要です。
ですが、私たちはお腹を満たすための役割はスーパーさんなどにお任せし、
より強く健康や安心、そして愉しみを求める皆様の心を満たす役割と捉えて販売を進めていきたいと考えます。