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クリエイター

いにアートディレクター /  グラフィックデザイナー 鐘江 美沙紀

いにしえアートディレクター /  グラフィックデザイナー

鐘江 美沙紀

デザインは、人と人を繋ぐ架け橋。
メッセージをビジュアルへと落とし込み、
タッチポイントを創造する。

クライアントのコンセプトや想いを“伝える”ことに魅力を感じ、グラフィックデザイナーとしての活動をスタート。現在はアートディレクションをはじめ、ロゴ、パッケージ、イラスト、WEB、デジタルコンテンツなど、ジャンルにとらわれず幅広い制作を手がけている。

デザインを深く学ぶためヨーロッパへ渡り、ロンドン芸術大学のクリエイティブコースや現地アーティストによるワークショップに積極的に参加。30か国以上の人々との交流を通して、視野を大きく広げる貴重な経験を得る。帰国後は個展も開催し、表現の可能性を常に探求し続けている。

いにしえへとの取り組み 

2020年、ワインラベルのデザインをきっかけに「いにしえ」のデザイン制作を担当。いにしえ代表 井形 誠のビジョンを丁寧にヒアリングしながら、生態系適合農業の在り方を考えるきっかけとなった。自然との触れ合いを楽しむツーリングやキャンプなど、アウトドアが大好きだったのもあり、自然の構図を想像しながら制作のヒントを集めている。また、ロンドンで出会ったエコフレンドリーの考え方も、現在の制作に役立ている。

「いにしえ」のワインラベルは、会話のきっかけとなるようなデザインをテーマに、畑の環境や生態系への考えを一つひとつ丁寧に反映させながら描いている。また、ワインと生態系適合農業についてより多くの方に知ってもらう場として、ワインとデザインのコラボイベントを企画。トークセッションと試飲会を同時開催した。

制作について

ワインラベルの他、「いにしえ」のロゴデザイン、味噌パッケージ、ストーリーブック、名刺・封筒などの販促物、配送用段ボール、デジタルバナーやモーションサイネージまで、一貫してブランドビジュアルの制作を担当している。

ストーリーブック

ワインエチケット

名刺

ワインエチケットデザインについて

エチケットデザインには、畑を取り巻く環境や、いにしえの想いが込められています。ヒアリングを重ねながら、そのストーリーを鐘江のスタイルで丁寧に描き出している。すべてのラベルは鐘江の作品であり、その証として「Misaki」の名が一枚一枚に記されている。

ikkawines y!gI2022

Y!G!/ワイガヤ

母豚の母乳に夢中になって吸い付く4匹の子豚たち。それは、ワイン造りをゼロから始めた私たち創業メンバー4人の姿を表しています。ぶどう栽培もワイン醸造も手探りで、それでもただひたすらに「育つ」ことを目指し、他のことなど気にも留めずに夢中な姿は、生まれたばかりの子豚のように無垢で一生懸命。座って飲む子、立って飲む子など、それぞれの個性があるように、尻尾の向きやお尻の大きさで、「一家」それぞれの個性を描きました。

ikkawines_nbw2022

N.B.W/エヌビーダブリュー

かつて、日本の生態系の頂点に立っていたのはオオカミでした。自然のバランスを保つ存在として、森や山を見守っていた彼らの姿は、自然と共に在りながら、過剰に介入せず、必要なときにだけ手を差し伸べる、そんな姿勢が一家農園のあり方に重なります。いま、オオカミは日本から姿を消しましたが、最もDNAが近い存在とされるのが柴犬です。その柴犬の影をオオカミのシルエットとして描き、DNAのつながりを表現しました。シルエットは、犬ではなく「オオカミらしさ」を出すために、吠える姿勢や尾の形にこだわっています。そして、「N.B.W.」は Natural Balancer Wine の頭文字。自然の中でバランスを取りながら育まれた、このワインの思想そのものを表しています。

ikkawines_garamogi2022

Gara Mogi 2022/がらもぎ

「がらもぎ」とは、山形の果樹農家の間で使われる方言で、“すべてを収穫する”という意味の言葉です。このワインは、その名の通り、畑に実った異なる品種のぶどうを醸造したフィールドブレンド。Ikka Winesのロゴモチーフであるオオカミに、「がらもぎ」の意味を重ねて描きました。色彩にも制限を設けず、カラフルに大胆にペイント。インクが飛び散るような自由さ、そして楽しさと格好よさが共存する表現を目指しました。自由なスタイルでワインを楽しむきっかけになることを願っています。

Gara Mogi 2024/がらもぎ

Gara Mogi 2022の2024年キュヴェとして新たに仕込んだフィールドブレンドです。畑に実った異なる品種のぶどうを醸造する“がらもぎ”のコンセプト。そしてIkka Winesの象徴であるオオカミをあしらったラベルデザインは引き継ぎながら、一つだけ新たに描き起こした要素があります。それが、オオカミの「目」です。自然と共に生き、決して支配せず、ただ静かに見守り、必要なときだけそっと手を差し伸べる。そんなオオカミの眼差しをより深く表現できるよう、新たに描きました。ワインと向き合う姿勢そのものを、ラベルを通して語りかけてくれることを願っています。

https://inishi-e.life/shop/products/sake-w08

Gara Mogi DN 2024/ガラモギDN

「がらもぎ」とは、山形の果樹農家の間で使われる方言で、“すべてを収穫する”という意味の言葉です。この Gara Mogi DN は、D=デラウェア、N=ナイアガラの2品種を醸造したワイン。その名の通り、紫色のデラウェアと黄緑色のナイアガラという、対照的なぶどうが混ざり合うことで、美しいオレンジ色のワインに仕上がっています。前作「Gara Mogi」とは異なる、新たな表情のオオカミを描きました。耳の形、鋭くも穏やかな眼差し、そして瞳の大きさなど、オオカミならではの特徴を丁寧に描き出し、ワインの個性と重ねています。

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HANAEMI/花笑み

この名前は、大和言葉から引用したもので、満開の花のように笑顔がこぼれるひととき、心通う友人たちと楽しくグラスを交わす場面をイメージして名付けられました。その名の通り、笑顔の花を咲かせるように、明るく華やかな配色で描きました。ひめくりカレンダーには、ぶどう畑がある山形県東根市の寒暖差が大きいこの土地の気候を想像してもらえるよう、最高気温と最低気温を記しています。背景に描いた花は、日本の「満開の美しさ」を表しています。

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HANAEMI green/花笑みグリーン

大和言葉「花笑み」から名付けたシリーズです。満開の花のように笑顔がこぼれ、心通う友人たちと楽しくグラスを交わす、そんなひとときをイメージしています。この“green”バージョンでは、完熟前のデラウエア100%でつくる微発泡のスパークリング白で、ラベルを爽やかな色合いで仕上げ、軽やかで涼しげな印象に。骨格のある果汁が発泡とともに酸が爽やかに香ります。

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SOURAI 2021/爽籟

大和言葉の「爽籟(そうらい)」“秋風のさわやかなひびき”を意味する言葉から名付けられました。季節の移ろいを、ラベル全体のグラデーションで表現しています。右下のマークは、「SOURAI」の頭文字「S」をモチーフに、爽やかな風が吹き流れるような動きをイメージしてデザインしました。

日本の四季と動植物への敬愛

いにしえの生態系適合農業の理念を広めるために、制作したビジュアルです。四季の恵に感謝し、動植物と丸い地球の循環を表したデザイン。代表井形直筆の「ありがとう」の文字が隠れている。

いにしえグッズ

ワインラベルデザインのグッズが完成!Tシャツやトートバッグなど購入は下記リンクから。 

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株式会社いにしえ
株式会社いにしえ 山形県天童市糠塚2丁目3−11 023-616-7555 自然栽培の原料で、伝統文化などから健康に役立つ製造法で商品を作り販売する会社。

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会社名 株式会社いにしえ
設立 令和3年10月18日
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電話番号 023-616-7555
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