自然豊かな未来を支える、大豆のちから
大豆を育て、地球の未来を整える

いま、日本の中で、**手つかずの自然はわずか2%**しか残されていないそうです。
それは、ほとんどの土地に人の手が入り、自然としての機能が失われつつあるということでもあります。
だからこそ、農業と里山づくりにおいて「大豆」の力を生かすことが重要だと、私たちは考えています。
大地をよみがえらせる、大豆のはたらき
現代の農業では、最も大量に使われる肥料が「窒素」。
けれど、空気中には窒素が豊富に存在しており、土壌に棲む窒素固定菌は、その窒素を土に留め、植物に供給する働きを担っています。
特に、大豆の根には、こうした窒素固定菌が多く棲みつく性質があります。
つまり、大豆を植えることは、土地そのものを肥沃な状態に変えていく行為でもあるのです。
日本の発酵文化の中心にある、大豆
大豆は、私たち日本人が古くから守り続けてきた発酵文化の核でもあります。
微生物とともに育まれたこの文化は、単なる食の技術ではなく、腸内環境を整え、健康を支える知恵でもあります。
味噌、醤油、納豆、豆鼓、テンペ──。


これらの発酵食品が今なお私たちの食卓に根付いているのは、その力が暮らしに欠かせないものだからです。
さらに、大豆には、各地に在来種や伝統製法が残され、地域で育て、地域で食べることで、文化と経済をともに支える循環が生まれます。
大豆は、文化と健康と自然を、静かにつなぎ続ける存在です。
大豆は、食料安全保障の土台にもなる
日本の大豆自給率はわずか7%。
飼料用を含めても20%に届かず、味噌や醤油の原料さえ、ほとんどが輸入に頼っているのが現実です。
一方で、大豆には各地に在来種が受け継がれ、地域の気候や風土に合わせて、十分に育てていける作物でもあります。
大豆を各地で育てることは、文化を守り、食料自給を高め、地域の安心と誇りを取り戻す、確かな一歩になります。
大豆から広がる、豊かな食文化
大豆から生まれる食品は、私たちの暮らしに深く根ざしています。
- 味噌、醤油、納豆、豆鼓、テンペ
- 豆腐、厚揚げ、油揚げ、がんもどき、湯葉、おから
- 豆乳、豆乳ヨーグルト、豆乳ソフトクリーム、豆乳プリン
- きなこ、大豆粉、炒り豆、大豆油、大豆麺、大豆レシチン
- 大豆ミート、ソイプロテイン、大豆チョコ、大豆スナック、みそせんべい
体を整え、腸を育て、文化をつなぎ、地域を豊かにする。
大豆は、そのための土台を静かに支え続けています。
大豆がつくる未来
- 土を育て
- 命を支え
- 地域をつなぎ
- 自然の循環を整える
大豆は、目に見えないところで、確実に未来を育てています。
そして、その力をどう生かすかは、私たち自身の選択にかかっています。
土地を耕し、自然を整え、文化をつなぎ直す。
そんな未来を、大豆から始めていきませんか。