いにしえからのお知らせ

News
ホーム > コラム > 「自然以上の生態系」に可能性を見出す
コラム

「自然以上の生態系」に可能性を見出す

5月、鳥取県江府町に協生農法を学びに行ってきました。

我々が主催した2023年2月の「ナチュラルファーマー大集合」でご登壇いただいた桐村里紗先生に、プラネタリーヘルスに重要な要素になるものとして「協生農法」をご紹介いただのですが、それを実体験するためです。

自然以上の生態系

江府町にお伺いし、「食べられる公園を作る」と題したワークショップに参加し、協生農法の畑を立ち上げる体験をさせていただきました。

そのワークショップで教えられたのが、生態系を拡張する農業の形。

自然以上の生態系を生み出せる可能性があるということでした。

これが農業として成り立つか?という疑問は持っていたのですが、これは、違う視点で見ることでその可能性を知ることができました。

一般の栽培も、自然栽培や有機栽培も、作物を収穫し販売することで対価を得て、生産量と質の掛け算で売上が決まりることから、作業効率と品質の高さでコストが決まります。

これまでと違う活用方法に可能性大

一方、今回学んだ協生農法の場合は、品質はバラバラ、収穫作業の効率性は悪いので、同じ売り方では、質も納品量を考えても採算合わないなぁと思っていました。

ですが、視点を変えて、

  1. 『生物多様性の再生力』でみると、自然以上。
  2. 『さまざまな作物を収穫する体験を売る』と考えるとバリーションは数十倍。
  3. 『出入り自由で少量多品目を必要分を採る』と考えると、飲食店むけのサブスクに最適。

など、キャッシュポイントや価値観を変えて展開することに大きな可能性を感じました。

作業のほとんどが収穫

協生農法は、100種以上の植物たちを植え、お互いがコミュニケーションを取り合い、ネットワークを組み、微生物と昆虫たちと影響し合い、多様性をもってバランスする仕組みを作り上げるものだと思います。

農薬肥料をが不要で、初期耕起をするものの、その後は無耕起。

果樹と野菜とお花などの組み合わせで、縦横立体的に多種多様な植物を密生混生させるということ以外、それほど難しいルールはない。


そして、作業のほとんどが収穫。

管理作業といえば、少しの除草作業と補植、追加の播種くらい。

私たちは、この農法にとても注目しており、多様性のある食の提供の仕方の一つとして、利用方法を追求していこうと思います。
また、農法の組み合わせで、農村と畑と里山の一帯的なと仕組みで、自然の回復を目的とした構想も立ち上げていきます。

ご興味ある方はぜひ一緒に取り組みませんか?

この記事を書いたのは

Writer
アバター画像
代表取締役
井形 誠
2007年ころから、「あらゆる生き物と共存する農業の仕組みを作る」と自分の方針を固め、自然栽培の農業研修を受け、自然栽培食品店の責任者をし、自然栽培の果樹園を拓きました。 農業に転職する時、「販売の得意な農家になれば、後発農家も優位に立てる」と考えてマーケティングを勉強し、それを活かして「やればやるほどに自然が豊かになる農業」に取り組んでいます。 『薬に代わる食』『人と地球の健康を改善する』『いのちを大切にする文化を育てる』そんなテーマに共感できる方々を前進していきたいと考えています。

関連記事

News

お問合せはこちらから