大豆から始まった、ネークル(現いにしえ)の取り組み
この春からネークル(現在 いにしえ)では、山形の生産者と協力して大豆の生産委託を始めました。
自然栽培大豆の生産拡大が目的で、収穫された大豆を使って弊社オリジナル商品を開発していきます。
ネークルは、収量確保の壁となっていた機械導入の初期コストの負担することで、大規模化に向けたモデルケースづくりをしているのですが、その農機による生産効率の改善を目の当たりにしました。
今回は、大豆の播種機を導入しまして、農家さんに日数利用でのレンタルという形で貸し出しています。
これまで手押しの播種機で5〜7日かけて、大豆を播種していたものが、2時間程度で終わってしまうことに喜んでいました。
単純な時間短縮だけではなく、雨が多くなる時期の播種のため、土が乾いた瞬間を狙って作業をすることが大切だそうです。
適期に播種ができることは、大豆の品質に直結するため、雨が降ったり止んだりの中であっても、大きな面積を播種できることは、全体的な品質向上につながり、収益を押し上げるという意味で、相当な収益改善が見込めるものと思います。
実際に機械を導入する上で、どのような初期費用がかかって、どのくらい作業が改善され、最終的な品質と収益に影響するのかという『費用対効果』を算出するのはとても手間がかかります。
導入から一年通じて、数字になって出てくると、計算がしやすいですが、検討段階での計算は難しいものです。
なので、私たちも想定している結果が出るかわかりませんが、今回のモデルケースをベースに、機械投資の費用対効果を把握していきたいと思います。
また、費用対効果がわかっても一つの農家では、それを使いきれないという現実がますので、初期コストと、ランニングコストのバランスを考えて、グループでの利用を促していきたいと思いますし、どのくらいの圃場を何軒が集まれば効率的なのかも、今後の課題としてモデルケースを作っていこうと思います。