農の寺子屋・開催レポート(第18回)
5月20日に農の寺子屋を開催しました!
暮らしの寺子屋と合わせると、20回目となった寺子屋企画。
今回は岩手県のなかほら牧場の牧場長・牧原さんをお迎えし、40名弱のお客様と共に1時間ほどの学びの時間を過ごしました。
弊社でインターン中の学生さんに、講演の感想を聞いてみました
「なかほら牧場では、山の植生を活用する「山地酪農」という手法を用いて、牛も人も、自然も健やかになる放牧酪農を行っています。
多くの方がイメージされるような牛舎での酪農とは違い、牛は山の中で自由に過ごし、自然の力で育つ野シバや木の葉を食べて暮らします。繁殖も、自然分配・自然分娩・生後2ヶ月の母乳哺育で、人の都合に大きく左右されることはありません。
そんな牛が暮らす山は、木を切ることで日が入り、育った野シバを牛が食べ、牛の糞尿で森が育つ、という循環的な利用と保全がなされています。
講演では、豊かな自然でのびのびと過ごす牛たちの写真を添えてお話ししてくださり、自由に暮らすからこそ育まれるる牛たちの個性に愛情を持つ牧原さんの姿が印象的でした。近年では、家畜にストレスなく健康的な暮らしができる飼育方法を目指す畜産のあり方として、「アニマルウェルフェア」という言葉を耳にする機会は増えていると思います。なかほら牧場では、自然にまかせた放した牧酪農を、牛を飼い始めた当初から行っているということで、結果的なアニマルウェルフェアになっている仕組みが素敵だなと思いました。私たち人間は、いのちを「おすそわけ」していただく立場として、動物との関わりをどうしていくか、考えることが大切だと思いました。」(インターン 内田)
また、参加していただいたお客様にもアンケートを実施しました!
・牛たちに話しかけ気持ちを通じ合わせて、本当に命や自然を大切に考え、牛との関係を築こうと想いを込められている姿に感銘を受けました。
・工場畜産に疑問があり、畜産の環境負荷やアニマルウェルフェアを考えても、以前は大好きだった乳製品を避けるようになっていたのですが、お話を伺って、なかほら牧場さんやそこから巣立っていかれたみなさんの作られたものはいただきたいと思いましたし、これから応援させていただきます。
・山地酪農と言う概念に感心!それをやる理由や考え方にも強く共感できた。
などといったお声をいただきました
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
いにしえでは、これからも消費者・生産者といった職業や環境の垣根を越えて学べるようなイベントを開催していきたいと考えております。
今後も皆様のご参加を心よりお待ちしております!
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次回の農の寺子屋の予定
6月12日(水)19:00〜20:00
ゲスト:石塚酒造さん、ふなくぼ農園さん
詳細決まりましたら、再度SNSにてご連絡いたします!