【農の寺子屋レポート 株式会社美善 備前社長】
12月11日に開催した無料オンライン勉強会を開催しました。
今回のゲストは、山形県酒田市にある株式会社美善の代表取締役の備前仁さんです。
不耕起栽培で使う「ローラークリンパー」の開発がご縁で取り組みさせていただいております株式会社美善さんですが、昭和25年創立で創業者は祖父で、現社長の備前さんは四代目にあたるそうです。
美善さんの創業の経緯や農機具メーカーとしての変遷をお聞きしていると、国内の農業事情の変革とともに変化を求められ、適応してきたことがわかります。
創業時がちょうど農作業が機械化される時期であったり、減反政策による需要の低下、バブル崩壊で大規模生産が衰退し、機械の小型化の波がやってくるなど。そして田んぼ関係の納期を中心に作っていたこともあり、米価下落や農家の減少などの農業情勢に大きく揺さぶられながら今日まで農機具の開発をされています。
特に印象深かったのが、アイデアはどこからくるのか?
という内容において、「私たちは農家ではないからアイデアを持った農家さんからいただく」というもの。
農家さんが実際に作ってみて、これは便利と思ったものを改良し量産化するというのが多いそうで、アイデアを出す農家さんとそれを改良し量産化する株式会社美善というタッグで商品化しているそうです。
視聴者からは、
Q、不耕起栽培用の播種機の開発の予定は?
Q、ローラークリンパーを田植え機につける理由は?
Q、海外への販売予定は?
Q、野菜、果樹向けの農機はありますか?
などの質問があり、内容は省略いたしますがとても丁寧にお答えいただきました。
ご質問をお寄せいただきありがとうございました。
農業機械の業界では、大手メーカーがいて、農協があって、販売店があってと、大きなニーズがないと作られないのが一般的。
無農薬などをニッチな農法においては、一般農法とは違う手間をかける部分がありますので、そこに目を向けてくれるメーカーがいることは心強いです。
おそらく手作業と機械作業では雲泥の差。
一般栽培においては、スマート農業が盛んに進められている今ですが、手作業を機械化することで格段に改善されるのが無農薬、無肥料、無農薬栽培などです。
もちろん手作業の魅力はあるのでそれは活かしつつ、これらが機械化され生産量が上がり、流通コストが下がり、手に取りやすくなれば、至るところで手入る未来も期待できます。
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来年の春(2024年)に弊社の実証実験圃場で開発中のローラークリンパーを試走させ、大豆や果菜類の栽培を進めてまいりますので、どちらもご興味ありましたらぜひお問い合わせください。
次回は、令和6年1月18日に「暮らしの寺子屋」です。