【自然派食品】国産のお米を使った日本酒の魅力・発酵について

ホーム > 自然派食品に関するコンテンツ一覧 > 【自然派食品】国産のお米を使った日本酒の魅力・発酵について

国産のお米を使った自然派食品!?日本酒の魅力・発酵の神秘をご紹介します!

近年、食への関心の高まりから「自然派食品」が見直されています。自然派食品とは、定義はあいまいなものの「農薬や化学肥料の使用を抑え、自然に近い状態で作られた食品」のことです。では、日本酒は自然派食品と言えるのでしょうか?

実は、日本酒の原料はお米と水、麹のみ。シンプルだからこそ、原料の質が味に大きく影響します。つまり、農薬を抑えて栽培したお米を使うほど、より自然派の日本酒に近づくといえるでしょう。こちらでは、自然派食品としての日本酒に注目し、国産のお米を使った日本酒の魅力に迫っていきます。

日本酒の魅力・国産のお米のこだわり

日本酒の魅力・国産のお米のこだわり

美味しい日本酒を生み出すには、原料となるお米へのこだわりが欠かせません。日本の豊かな自然環境が育んだ酒米は、それぞれの品種が個性的な特徴を持っています。

日本の風土が育む酒米

温暖な気候と豊かな水資源に恵まれた日本では、古くからお米作りが盛んに行われてきました。なかでも、日本酒造りに適したお米は「酒米(酒造好適米)」と呼ばれ、食用米とは異なる特徴を持っています。

酒米の特徴1:粒が大きい

酒造りの際に重要な、米の中心部にある「心白」が大きく、雑味が少ないです。これは、日本酒の旨味成分である「アミノ酸」を多く含むため、より豊かな味わいが期待できるのです。粒が大きいことで、精米の際に心白を多く残すことができ、酒の品質向上につながります。

酒米の特徴2:タンパク質が少ない

たんぱく質が多いと雑味のもとになるため、酒米はタンパク質が少なく、すっきりとした味わいに仕上がります。これは、日本酒のキレや透明感を生み出す要素の一つといえるでしょう。また、タンパク質が少ないことで、日本酒の熟成にも良い影響を与え、長期熟成酒など、より複雑な味わいを生み出す酒造りにも貢献しているのです。

酒米の特徴3:倒伏(とうふく)しにくい

背丈が高く、台風などによる倒伏に強いのは、酒造りに適した安定した収穫量を確保するためです。台風などの自然災害にも負けず、しっかりと実を結ぶことで、高品質な酒米を安定的に収穫できます。

これらの特徴を持つ酒米は、日本の風土と長年の品種改良によって生み出されてきました。

酒米の代表的な品種と特徴

日本酒に使われる酒米は、その品種によって香りや味わいが大きく異なります。代表的な品種には、山田錦・雄町・五百万石などがあります。山田錦は、兵庫県で開発された酒米で、その上品な香りとキレのある味わいが特徴です。雄町は、岡山県で開発された酒米で、その濃厚な旨味と芳醇な香りが魅力です。五百万石は、新潟県で開発された酒米で、そのバランスの取れた味わいと飲みやすさが特徴です。これらの品種以外にも、多くの酒米が全国各地で栽培されており、それぞれの土地の気候や風土を反映した個性豊かな日本酒を生み出しています。

国産のお米を使った日本酒造りと発酵の神秘

国産のお米を使った日本酒造りと発酵の神秘

お米が日本酒へと姿を変えるまでの工程は、まさに発酵の神秘と呼ぶにふさわしいものです。

米は、ただ炊いただけではお酒にはなりません。そこには、麹菌や酵母といった微生物の働きが大きく関わっています。まず、蒸したお米に麹菌を繁殖させた「麹」を作ります。麹は、米のデンプンを糖に変える酵素を作り出します。この糖を酵母がアルコール発酵させることで、日本酒独特の芳醇な香りが生まれます。一連の工程を、以下で簡単にご紹介します。

  • 精米:玄米を削り、雑味を取り除く
  • 洗米・浸漬:米に水分を含ませる
  • 蒸米:米を蒸して柔らかくする
  • 製麹:蒸米に麹菌を繁殖させる
  • 酒母仕込み:麹、蒸米、水を混ぜ、酵母を培養
  • もろみ仕込み:酒母に、麹、蒸米、水を数回に分けて加える
  • 搾り:もろみを搾って、酒と酒粕に分ける
  • ろ過:酒の濁りを取り除く
  • 火入れ:酒を加熱処理して、品質を安定させる
  • 瓶詰:瓶に詰めて出荷

このように、日本酒造りは、自然の力と人の技が融合した伝統的な発酵技術によって支えられています。

麹菌の役割と重要性

麹菌は、米のデンプンを糖に変える酵素(アミラーゼ)を生成することで、日本酒造りの重要な役割を担っています。麹菌の種類や培養方法によって、日本酒の味わいや香りが大きく変化すると言われています。例えば、黄麹菌はフルーティーな香りを、白麹菌はキレのある味わいを生み出すなど、それぞれの特徴を生かした日本酒が造られています。

発酵が生み出す奥深い味わい

日本酒の発酵過程では、麹菌、酵母、乳酸菌など様々な微生物が複雑に作用し、米のデンプンを糖に変え、アルコールと旨味成分を生成していきます。これらの微生物の働きによって、日本酒は、甘味、酸味、苦味、旨味など、様々な味わいを生み出すのです。さらに、発酵期間や温度管理、使用する米の種類などによって、日本酒の味わいは大きく変化します。熟成を重ねることで、より複雑で奥深い味わいを生み出す日本酒も存在します。

国産のお米を使った日本酒の選び方

日本酒のラベルには、原料となるお米の情報や製造方法などが記載されています。これらの情報を参考にしながら、自分に合った日本酒を選ぶことができます。

酒米

日本酒の原料となるお米の品種。それぞれの酒米によって、味わいや香りが異なります。例えば、山田錦は、淡麗辛口でキレのある味わいが特徴で、多くの日本酒に使われています。一方、雄町は、濃厚で芳醇な味わいが特徴で、近年人気が高まっています。他にも五百万石や越淡麗など様々な酒米があり、それぞれに特徴的な味わいを持ち合わせています。

精米歩合

精米歩合とは、玄米をどれだけ削って精米したかを表す数値です。数値が低いほど、米の表層部分に含まれる雑味成分が少なくなり、より純粋な米の旨味を引き出した、すっきりとした味わいの日本酒になります。逆に、精米歩合が高いほど、米の旨味が強く、コクのある味わいに。同じ酒米でも、精米歩合によって全く異なる味わいが楽しめます。

日本酒度

日本酒の甘辛度を表す数値です。プラスの数値が大きいほど辛口、マイナスの数値が大きいほど甘口になります。日本酒度がプラスの数値の場合、米の旨味や酸味が強く、キレのある味わいが特徴です。一方、マイナスの数値の場合、甘味を感じやすく、まろやかな口当たりになります。日本酒度によって味わいが大きく変わるので、自分の好みに合わせて選ぶようにしましょう。

併せて知りたい料理酒と日本酒の違い

料理酒は、主に料理の味付けに用いられるお酒です。日本酒に塩分や調味料などを加えて作られており、日本酒に比べてアルコール度数も低く、価格も安価です。一方、日本酒は原料米や製法によって様々な種類があり、食中酒として、または単独で楽しむお酒です。料理酒は日本酒と比べて味が薄く、アルコール度数も低いので料理の味付けには適していますが、そのまま飲むには向いていません。日本酒は、原料米や製法によって様々な種類があり、食中酒として、または単独で楽しむお酒です。

株式会社いにしえでは国産のお米を使った日本酒を販売中!

株式会社いにしえで販売している日本酒・純米酒「いにしえ」をご紹介します。

  • 品目:日本酒・純米酒「いにしえ」
  • 原材料名:米、米麹
  • 原料米:国産のお米(コシヒカリ100%)、精米歩合90%
  • アルコール分:15度

「飲むほどに自然と地域が豊かになるお酒を目指して。」をコンセプトに、株式会社いにしえの基準で丁寧につくったお酒です。商品ページから、ご購入いただけます。

自然派食品・国産のお米を使った日本酒なら株式会社いにしえ

会社名 株式会社いにしえ
設立 令和3年10月18日
住所 〒994-0014 山形県天童市糠塚2丁目3-11
電話番号 023-616-7555
メール info@inishi-e.com
URL https://inishi-e.com/

お問合せはこちらから