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[代表インタビュー vol.1]「やればやるほど、あらゆる生き物と共存する農業に繋がる」という方向づくり

《慶應大学の大学院生の林さんによるインタビューの経緯》

 こちらの記事は、慶應義塾大学政策・メディア研究科の学生、林聖夏さんに、弊社代表の伊藤誠が受けたインタビューを書き起こしたものです。

林さんは作物だけではなく自然環境にも良い影響を与える農業のあり方を研究されています。2022年2月に開催した弊社主催のイベントに参加くださり、その後他の研修でご一緒したことをきっかけに、ご自身の研究に向けたマイニングインタビューをしていただきました。

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 《やればやるほど、あらゆる生き物と共存する農業に繋がる》

林:作物だけじゃなくて自然環境も育てるっていう、そういう農のあり方を今研究しているんですけど、伊藤さんがあらゆる生き物と共存する農業のあり方を追求してるところですごく重なるなと思い、今回インタビューをお願いしました。

伊藤:ありがとうございます。

林:今回、伊藤さんの経験を聞きたいっていうところで、まず最初に聞きたいなと思うのが、あらゆる生き物と共存する農業とか、作物だけじゃなくて、作物をつくることを通して生態系とか自然を育てるっていう上で、まず伊藤さんが大切にしていることを、まずこれだよみたいなところからどんどん聞いていきたいなと思います。何かありますかね。

伊藤:
やり方のこと?考え方のこと?

林:
どちらでも大丈夫です。思いつく順番で。

伊藤:
まずね自分の中でやりたいのは、やればやるほど、あらゆる生き物と共存する農業に繋がるっていう。とことんやっていいっていう方向作りですよね。例えば、こういう農業ってちょっと負荷かかるけど、でもいいよねって言うと、いや、やりすぎちゃうと良くない、とかってあるじゃないですか。いろんな事柄もそうだと思うんですけど、ほどよくここでやるのがいいとかっていう方法がいっぱいあるんだけども、でも、もうとことんやっていいっていう流れをつくりたい。だからこういう農業が広がれば広がるほど良くなるんだっていう方向性を作れれば、あとはもう気にすることなくどんどんやってしまっていいし、楽しんでしまっていいっていう、あんまり制限なくできるってことが大事だと思ってるので。なんかそれがいろんな選択肢の中で、加減をすることなく、とことんできる方法が。やればやるほど、地球が良くなるっていう方向に向かっていきたいなと。そういう仕組みを作っていきたいなと考えてますね。

林:

とことんっていうのはどういう意味のとことんですかね。

伊藤:

とことん・・・

林:

自然を相手にしてるので何かしら加減だったりとか、自然のことを考えてちょっとここは抑えようっていうやり方もあると思うんですけど、その中で、とことんっていうのが自然を相手にしたときに、どういう関わり方なんだろうと思い。

伊藤:

手法とかでいうと、木を切りすぎちゃいけないとか草を刈りすぎちゃいけないっていって、何かしら制限はあるんだけども、ただ、そういう制限の中でもっと広い抽象的な枠の中で、この農業の仕方をたくさん広げていいとか、なんだろう手法じゃないところかな。手法を組み立てて体系できた農業の形を、これもとことんやっていいですよとか、いろんなところに広げてもいいし、もっともっと前進させてもいいしっていうイメージですかね。1個1個の手法は制限かけなきゃいけない部分とか、ほどよさとかが大事になると思うんですけど、これをずっと毎年続けていくっていうのはどんどんやっていいんだよっていう、精神的なゆとりもあるし、拡大性に無制限になってるっていうところは大事かなと。やりたくなったらね、もう思う存分やれるっていうところが、なんか、没頭できる関係とかですかね。

林:

なるほど。確かに、よく自然を守るためには人間はいない方がいいみたいなそういう考え方もあるじゃないですか。そういうことじゃなくて、とことんやりたいだけできるみたいな。

伊藤:

そうそうそう。やり方はまだわかんない部分はあるけども、そのやり方を少しずつつくっていく中で、それがもうとにかく手加減なしにどんどんやっていいよっていう方法が見つかれば、思い切ってできるし、自分がね地球に貢献するっていう考え方なのか、人とか、全体の健康に繋がるっていう考え方とか、そこにとにかくもうベクトルがぴったり合ってるから、とにかく前に進めば良くなっていくんだよっていう状況につくりたいなと思ってるんですよね。

林:

なるほど。その状況をつくるために、その考え方もそうなんですけど、今やっている実践の中で、やってることとか大切にしてることとかそのために何かしてることとかってあったりしますか。

伊藤:
考え方なので、いろんな手法を試すっていうこともそうですし、なんだろう、やるために、なんだろう、何がある?

林:

伊藤さんは、果樹園をやられてたじゃないですか。株式会社ネークル(伊藤さんが代表を務める会社。現在は株式会社いにしえ)の前に。そこでの実践だったりとか、今実験的にでもやっていること、うまくいっていることがあれば。

伊藤:

それはそうだね、自然栽培。やればやるほどの実践という考え方かな。

林:そうですね、伊藤さんが何か大切にしてることがもしそこならば、何かその上で、それを実現するためにやってることとかはあったりするんですかね。

vol.2に続く

この記事を書いたのは

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株式会社いにしえ
株式会社いにしえ 山形県天童市糠塚2丁目3−11 023-616-7555 自然栽培の原料で、伝統文化などから健康に役立つ製造法で商品を作り販売する会社。

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