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[代表インタビュー vol.4]今ある現状より自然に近づける

 ※こちらの記事は、慶應義塾大学政策・メディア研究科の学生、林聖夏さんに、弊社代表の伊藤誠が受けたインタビューを書き起こしたものです。

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伊藤:

ブドウ畑は前のメンバーに渡しちゃったので、今小さくリンゴと桃をやっているんですけど、ちょっとそこは手に負えない部分があるので、そこは何年後かかな、草刈りはしてるんですけど、クズにやられてしまって、まずクズを1回やんなきゃいけない。

それは根っこから切るので、そこはちょっとね矛盾はしてますけど、順番的には、勢力図を変えて、木を大きくして、木ができてきたら、きっとクズの量も減ってくるので、ちょっとそれの時間を早くするのに、クズの茎の部分とかを切っていくんですけど、それはまだまだ今、前やってきたことを1回リセットして違うところでまた始めたので、今もそういうクズとヨモギが旺盛な畑にいるので、またそれをゼロからスタートしてるっていう感じですね。

で今は、果樹とか、リンゴとモモと梅とかいろんな植物が混植してちょっとした森をつくろうと思ってて。森の木陰にある草とかは抑えられると思ってるので、そこの森ができるまでの作業が今、えらく大変な状況です。

林:

そうですね。クズももしかしたら根っこから抜かないように、土を変えると、クズも生えにくい環境になるかもしれないですね。

伊藤:

そうですね。結構耕作放棄地でこっちの地域でクズがめちゃくちゃ増える地域なので、何かクズに適した土地だとは思うんですけど、ただ私達の都合でね果物をつくりたいので、ちょっとクズの勢力図を変えさせてもらって。で、うん、その上で、やりたいことをやらせてもらえたら嬉しいなと思って今やってるところですね。

林:

なんかそこのバランスがすごい面白いなと思って。やっぱり、人間も生きるために食べ物をつくらないといけないってなったときに、勢力図を変えるっていうのがどういう、何ていうんだろう、クズの勢力図を変えるとか、でも自然の視点から勢力図を変えるっていうのと、人間視点で勢力図を変えるっていう何かやっぱり二軸があるなって思ったときに、何をどういう視点で考えるのがいいんだろうみたいな。

どこまで人間視点で考えて、どこまで自然視点で考えるのがいいんだろうっていうのがすごい難しいなって改めて思ったんですけど、そこのところはどうですかね。

伊藤:

今私は果樹をつくりたいっていう視点がありますよね。で、クズが旺盛という現実がありますよね。

林:

はい。

伊藤:

まずこのクズが旺盛っていう現実は、人が木を切り倒して畑を作ったことから出てきた現状なんですよ。

林:

なるほど。

伊藤;

いろんな木がたくさんあれば、クズが旺盛になる場が少ないので、そんなに生えていなかったものを、切り倒して、広い土地をつくって、太陽光をたくさん当たるからそこにクズみたいな葉っぱが大きくて、成長が早くてっていうやつが、繁茂したっていうだけだと思ってるんですね。

林:

確かに森にあんまりないですもんね。クズは。

伊藤:

ひらけたとこにしか出てこれないので。じゃあそれはもうその現状っていうのは自然じゃない現状だっていう認識を私が今してるんですよ。そこから果樹で森をつくってくっていう、果樹をつくるっていうのが私達の都合ですけども、広葉樹が複雑に植えられて育っていくっていうのは、人工的かもしれないけど、今ある現状よりは自然に近いかなっていう理解をしてるんです。その人がつくった不自然なクズの勢力図を1回弱めて、人工的だけども、混生密生した果樹が並んでて、そういった森になれば、クズの畑よりは自然に近いかなっていう理解なので、その中で私達が取りたいものを取れるんだったら、一歩自然に近づいた形の農業になるかなと思ってるんです。まだまだ道半ばではありますけど、最初のステップとして見えているのはそこですね。

林:

なるほど。そっか、元々やっぱり人間がつくった勢力図なんですね。

伊藤:

うん。だと私は思ってます。

林:

確かにそうですね、すごいなんか、今ある現状よりも自然に近づけるみたいなところ。なるほど確かにって。

伊藤:

そんなことを考えてます。

林:

いいですね。

vol.05に続く

この記事を書いたのは

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株式会社いにしえ
株式会社いにしえ 山形県天童市糠塚2丁目3−11 023-616-7555 自然栽培の原料で、伝統文化などから健康に役立つ製造法で商品を作り販売する会社。

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