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[代表インタビュー vol.14]植物が多い≠自然な状態

 ※こちらの記事は、慶應義塾大学政策・メディア研究科の学生、林聖夏さんに、弊社代表の伊藤誠が受けたインタビューを書き起こしたものです。

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伊藤:

あの、仕組みづくりに私は興味があるんですね。自分でつくれましたよっていうのは自分1人の動きしかないんですけど、仕組みをつくってみんなが利用できるようになれば、たくさん広がっていくと思ってるので、私自身は仕組みをつくりたいと思ってるんです。生態系の変化とかを感じられるのは、多分30年とか50年先だと思うので、そこに何かを求めようとはなかなかできないし、あんまりしてないんですよ。

ただ、自分がその先端に入れば違いがわかってくるから。こういうふうになれば、こういうふうに森ができてきて、動物も増えてくるな、とかいうのも感じられるから。そこの生態系の変化は感じられるんですけど、実際に変わるのって30年50年のスパンじゃないかなと。

でもあれだね、例えば自然栽培農家さんのところで、ホタルの鑑賞会とかやるんですよ。宮城でやってたんだけど、田んぼの農家さんで山から水を引いてるんだけど、こっからこっちは自然栽培の田んぼです。ここからこっちは慣行ですって言って道路を歩いてると、夕方陽が落ちてくるとこっち側(自然栽培)だけ田んぼにホタルが飛んでる。こっちには飛ばないんですよ。

林:
そんな違いが。

伊藤:

そう。ものすごく敏感な生き物らしくて、道路1本でこんだけ違うっていうのも目の当たりにした時に、自然栽培だけで生態系が回復するっていうのはあるんだなって実感できたので、何かそういうワークショップとかを増やすっていうのは一つ大事なことかもしれないですね。

林:
確かに。

伊藤:

慣行栽培、慣行産業は悪いとは言えないけども、生態系を意識する人からしたら大きな違いなので、うん。じゃあこれがいずれ自分たちの子供たちとか孫世代とかに、環境問題とか体に、プラネタリーヘルスで地球が健康だと私達も健康になれるってことが常識になってきたときに、ホタルが飛ぶ田んぼからやっぱご飯食べたいよねって思うだろうし、これが広がっていけば、孫世代の方々の病気とかアレルギーがなくなるんじゃないかなって考えられるので、次世代の子供たちのことを考えると、あ、これは大事だな、って思えてくるのかなって。

そのきっかけとなるわかりやすい違い、さっきのホテルもそうだし、畑に座ってるといろんな虫がいるけど、大量にいるわけじゃないっていうのを感じられたときに、この自然栽培やるだけで生態系が確かに変わってるなって実感できるので、何かそれを皆さんが感じる場を多くつくるってことは大事かもしれないですね。そうすると、買ってくれる方も増えるので。

消費者が増えたら農家さんもたくさん増やせるし、今まで違う農業をやっていた方も、ちょっとこっちやってみようかなって思えたりすると思うので、生態まで影響させたいってなると、そういうのはいい方法かもしれないですね。

林:

そこのワークショップはいいですね。特に、結構幼少期からそういうのを感じていくと、いいなあって感じますね。

伊藤:

特に東京の場合、わかりづらいかもしれないけど、田舎に行ったら自然がいっぱいあると思ってるけど、意外と自然がないんですよ。今の時期でもそうなんだけど、農村のね、畑とか田んぼがあるところに今の時期来ると、花がないの。蝶々も飛んでるし、いるんだけど、ハチもいるんだけど、お花がないんですよ。なぜかって言ったら、作物は今緑の時期なので、花が咲いて実がついて収穫なので、春先は花がある畑農村に。でも収穫時期が近づくと、花は全部なくなってくるし、草刈りもするから、花がなくて、虫も飛んでこないし、ハチもいなくなる。そこにも、いろんな季節の作物があったり、今から芽を出す草もあるし今から咲く花もあるんだけど、でもそれが自然じゃない証拠なのかなと思いますね。もしかしたらそこに花がいっぱいあれば、今日本ミツバチが消えてるっていうけど、今の時期に花がないんだからそりゃいないよね。

林:

本来は、そうですよね。夏ってまだ花咲きますよね。

伊藤:

いろんな草花が咲くんだよ、ただないだけ。そういうのもちょっとね何に使えるかわかんないけど、農村が自然だっていうのは、都会のアスファルトはないだけで、ビルがないだけで、植物が多いだけで、でも自然じゃない環境かもしれないなと私は思っていて。

林:

そうですね。それこそ森、というか山でも、杉の木だけっていうのもこれは自然なのか、という話とかもありますもんね。

伊藤:

私は農村側に住んでるからその違いがわかるけども、都会の方には単純に山があったり、木があったり植物があれば自然だなって感じると思うんですよ。

林:
2年前まで感じてました。緑いっぱいあっていいなみたいな、自然豊かだなって思ってたんですけど。

伊藤:もう一歩ね入って見るとちょっと違いがわかるかなと思って。

vol.15に続く

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